あそびが芽を出すお話会
「あそびが芽を出すおはなし会」は毎月、東京おもちゃ美術館にて開催されるおはなし会です。
絵本とおもちゃのコラボレーション、絵本作家による自作の読み聞かせなど、
絵本と紙芝居のおはなしとおもちゃをいっぱい紹介します。
第1部:13:00~13:40
第2部:14:00~14:40
日 時 2017年 3月26日(日)
場 所 東京おもちゃ美術館 プレイルーム
テーマ:お別れ・芽吹き
★1回目 13時~13時40分
絵本・紙芝居の読み聞かせ
子ども23人、大人24人
今年はさくらが満開になるのが遅くて、まだ2分咲き、3分咲きの日曜日。お花見にはちょっと早いからか、たくさんのお友だちが来てくれました。
『だいどころにもはるがきた』は、台所などに置いていた野菜から芽が出てしまう様子が、美しい絵で描かれています。何の野菜の芽が出たのかを、みんなであてっこしました。
『うえきばちです』は、芽を出すお話では、反応ばつぐんの面白い絵本です。だって、出るのは本当の「目」ですからね! どんな風に目が出て、ほかにも何がでるか、ぜひ読んでみてください。
くじらに乗っているしろくまさんの表紙が印象的な『ツリーハウス』は、文字の無い絵本です。
タイトル通りツリーハウスに、しろくま、ちゃくま、小鳥にフラミンゴ…とつぎつぎに動物たちが集まってきてとても楽しそうにしているのです。すてきな世界が繊細に描かれていて、言葉は無くともいろんな動物たちのおしゃべりや様々な音が聞こえてくるような絵本です。ぺーじをめくるごとに、様々なことに子どもたちは気づいてくれるので、読み聞かせにもおススメです‼ 対話の広がる絵本です。(T)
文字がない絵本『ツリーハウス』。想像が
ふくらみます
『みんなおおきくなった』中川ひろたか/文 藤本ともひこ/絵 世界文化社
『だいどころにもはるがきた』島津和子/さく 福音館書店
『うえきばちです』川端 誠/作 BL出版
『ツリーハウス』ロナルド・トルマン/作 マライヤ・トルマン/作 西村書店
紙芝居『やさしいまもの バッパー』野坂悦子/脚本 降矢なな/絵 童心社
★2回目 14時10分~14時40分
絵本・紙芝居の読み聞かせ
子ども13人、大人20人
2回目も、たくさんのお友だちが集まってくれました。
紙芝居『おっぴちゃんはまほうつかい』ときいて、何のお話だろうと思いますよね。「おっぴちゃん」は、ひいおばあちゃんのことなんですよ。ひいおばあちゃんとまいちゃんの交流を描いたかみしばいです。
『ぼくとクッキー さよならまたね』は、愛らしい見た目のくまさんが、お別れを経験する、というお話。クッキーが引っ越しちゃうなんて‼ 離れ離れになってしまったぼくが、クッキーにお手紙を書く姿はきゅんとします。大人も子どもも共感できるお話です。
『エロイーサと虫たち』は、パパと二人で知らない町へ引っ越してきた女の子のお話。この絵本のすごいところは、なんといっても絵です。どうすごいかと言いますと、パパとエロイーサ以外は、町の人も、電車も、学校のお友だちもみーんな「虫」として描かれています。そう、エロイーサは知らない町に来たので、まわりすべてが虫に見えてしまっているのです。ちょっと難しいかな、と心配していたのですが、虫がたくさん描かれているので、みんな興味津津。前に乗り出す勢いで、食い入るように見てくれました。虫を知っている子なら、小さい子も小学生もいろんな楽しみ方ができる絵本かもしれません。ぜひ、読んでみてください。(T)
紙芝居『おっぴちゃんはまほうつかい』ときわひろみ/脚本 渡辺亨子/画 仙台市社会福祉協議会
『ぼくとクッキー さよならまたね』かさいまり/作・絵 ひさかたチャイルド
『おふとんかけたら』かがくいひろし/さく ブロンズ新社
『エロイーサと虫たち』ハイロ・ブイトラゴ/文 ラファエル・ジョクテング/絵 宇野和美/訳 さ・え・ら書房
『しあわせならてをたたこう』デビッド A.カーター/作 きたむらまさお/訳 大日本絵画
『だいどころにもはるがきた』島津和子/さく 福音館書店
